2006年8月13日

2006年前半を数字で振り返る

国内ツアートーナメントは夏休み中。そこでこれを機に,すし石垣選手の今年前半と,昨年の部門別データを比較してみました。今年の好調ぶりが数字でも裏付けられていることがお分かりいただけることと思います。


2005年の部門別データ


2006年の部門別データ


6月のJCBクラシック仙台でひさしぶりにお会いした時,石垣選手から「JGTOの部門別データを見せてほしい」と頼まれ,2005年と2006年の部門別データのレーダーチャートをプリントしてお見せしたことがありました。2つのデータには明確が違いが見られ,石垣選手も満足そうでした。

全体的に,2005年は,ドライビングディスタンス,イーグル率が抜きん出ていますが,その他のデータはいずれも50位以下となっており,特にフェアウェイキープ率の105位が大きく凹んでいるのがよく分かります。

2006年は,相変わらずフェアウェイキープ率は良くありませんが,その他のデータが軒並み膨らんでいる(良くなっている)のが良くわかると思います。

フェアウェイキープ率とパーオン率が昨年よりも落ちているのに,パーキープ率が伸びているのは,ショートゲーム,特にパットの好調さが主な要因であることは間違いないでしょう。

平均パットは昨年の80位タイから11位タイへと大きく上昇しています。平均パットは,パーオンしたホールだけを対象としており,アプローチで寄せた後のパット数は対象外となっていますので,グリーンを狙うアイアンの精度も向上していることが伺えます。

平均ストロークの内訳を見てみると,予選ラウンドの平均ストロークが,72.23(76位)から71.96(51位タイ)となっており,予選落ちが少なくなっていることが数字の上でも裏付けられています。

第3ラウンドの平均ストロークは,72.25(86位タイ)から71(32位タイ),第4ラウンドの平均ストロークは,71.25(49位タイ)から72(73位タイ)となっています。決勝ラウンド全体として平均ストロークは良くなっていますが,最終日の平均ストロークが若干悪くなっているのが気になります。

ホール別のバーディ率では,パー3とパー5のバーディ率が伸びていることが分かります。特にパー5のバーディ率では10位タイにつけており,長打力をうまくバーディにつなげていることが分かります。逆に,パー5での2オン率は,昨年よりも低くなっていて,無理に2オンを狙わずに,ショートゲームでバーディを奪う傾向が出てきたのかもしれません。

総括すると,ドライバーはよく飛んでいるが,フェアウェイを外すことが多い。しかし,リカバリー・ショットでパーオンしたり,ショートゲームやパットでパーをキープする確率は向上しており,平均ストロークが良くなっている,というところでしょうか。

これで,もしフェアウェイキープ率が上がってきたら,毎ホール,バーディ・チャンスという手の付けられない絶好調ゴルファーに変身してしまうかもしれませんね。後半戦が楽しみです。

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