2002年3月3日

シンガポール・マスターズ3日目のインタビュー

シンガポール・マスターズ3日目。

この3日目は,残念ながら都合によりビデオ録画ができなかったため,2月28日の再放送を録画して,そこから文字起こしをしましたので,お届けするのが1週間近く遅れてしまいました。

さて,この日(2月23日)11番のイーグルで一気に上位に進出した,すし石垣選手。12番以降はずっと生でテレビ画面に映っていました。そして,トータル7アンダー4位タイでフィニッシュした直後に,今度は電話インタビューで登場しました。

実況はいつもの桜田明彦アナウンサーと、アンディ和田コメンテーターです。

【放送開始から30分経過】

桜田:さあ,ここですし石垣選手,電話が繋がりました。石垣さん?
すし:もぴもぴ石垣です。
アンディ:(笑)
桜田:お疲れさまでした。
すし:もう,すごい疲れてます。
桜田:最後ね,物語ってましたけども,17・18ナイスセーブでした。
すし:あ”~~~もう!うまいんだかヘタなんだか分かんないですね。
桜田:(笑)今日は1番・7番バーディー,それから11番のイーグル。ここがね残念ながら映らなくて,12番からずっと映ってたんですよ。
すし:マジですか?
桜田:そう,あの11番のイーグルを,ちょっとね説明してください。どういう状況ですか?545ヤード。
すし:説明ですか?ティーショットをフェアウエイに打ちですね,そこから,僕の得意クラブになりつつある5番ウッドが火を。火は吹かないですけど,まあうまくまっすぐ飛んでくれまして。で,そうですね,結構10mくらいのがポコンと,向太陽(※)ばりに,入ったんで。(※ちばてつやのゴルフ漫画「あした天気になあれ」の主人公)
桜田:チャーシューメンで?
すし:チャーシューメンっていうか,カップにぶち当たって入りました。
桜田:はー!そういう状況だったんですね。
すし:あれは映してほしかったですねー。
桜田:で,8アンダーになったんで,その直後12番から映り始めました。
すし:あー,じゃ全部しょぼいところですね,じゃあ。僕が苦しんでるとこばっかり。
桜田:そういうことになりますね。
すし:(笑)
桜田:どこでしたっけ,アンディーさん。あのー「ああ,しんどっ!」って言ったのは?しっかり声まで拾ってましたよ。
アンディ:14番の返しのパットでしょうかね。
桜田:ああそうそう,しっかり入れたやつね。
すし:もうダメです,いっぱいいっぱいです。頭がもう暑さで沸騰しちゃって,脳みそが。足りない脳みそがね。
桜田:まあでもナイスプレー。そのひとつのボギーを除いて7アンダー,今4位タイという位置ですから。これ明日,最終組の1つ前くらいの可能性が,非常に今高くなってますね。
すし:ああ,そうですか。
桜田:今ファルドなんか映ってるんですけど,そのファルドあたりと同じ組になる可能性も,ちょっと高いですよ。
すし:ファルドと同じ組になろうとして,ちょっと1個ボギーを打ったと。
桜田:と思うと,気持ちも楽ですね。
すし:(笑)そういう訳じゃないんですけどね。
桜田:あのー,初日・2日目と今日とは,コンディションなんかはどうなんですか,違ってきてますか?
すし:コンディションというのはゴルフ場のですか?
桜田:ええ。
すし:今日が一番風が吹いてますね。けどまあいつも同じ方向で吹いてるんで,まあその分,学習能力さえあれば。(笑)ちょっとそれがうまくいってるだけですけどね。
桜田:明日は恐らく,今日よりも3,4組後ろの時間帯で回ることになると。
すし:あー,ゆっくり寝れますね。
桜田:ということになりますけどね。まあでも,いっぱい応援のファックスなんかもいただいてますんで,この後ホテルのほうにでも転送しようと思ってます。ちょっとここでコマーシャルに入りますんで,そのままお待ち下さい。
すし:はーい。

【コマーシャル終了後】

桜田:音声のほうは先ほどに引き続き,今日1イーグル,2バーディー,1ボギーというすし石垣選手,出てくれてます。すしさん?
すし:はい。
桜田:お待たせしました。後ろのほうでなんか電話が鳴ってますけど,今そこは?
すし:メディア・センター。
桜田:あ,メディア・センターですね。まあでも,昨日確かに10(アンダー)くらいまで行きたいと言ってました。そこまでは確かに追いつきませんでしたけども。
すし:はあー。
桜田:うーん,いいゴルフではあったという感じでしょ?自分としても。
すし:ゴルフはいいんですけどね,ティーショットとかも,今日は2つくらいしかフェアウエイに行ってないですね。だからもう,フェアウエイから打てば結構バーディー・チャンスにつけられるような感じ,のような調子なんですよ。フェアウエイに止まらないんで,ちょっと苦しいっていう。
桜田:まあそうすると,残り1日。明日に向けてってことになりますけども,今日この後また練習しますか?
すし:アプローチとパッティングがあまりね,ちょっと良くないんで,それをまたもうちょっと研究してですね。アプローチとパットで,ショットはもうあんまり練習しても変わんないと思うんで,アプローチとパットだけやっときます。
桜田:まあでもずっと途中,ボギーを叩きそうになりながら拾ってたところでも,パットをかなりしっかりしっかり打ってましたね。
すし:しっかり打ってます?
桜田:のように見えましたけども,自分ではそうでもないですか?
すし:自分では普通ですね。
桜田:まあカップに届かなかったのを見たのは1回だけかな?確かそうですね。
すし:あれはもうね,いいんです。そういうのはちょっと...。難しいんですもん!テレビで見るより絶対。
桜田:そりゃそうだ。
すし:(笑)
アンディ:石垣さん,今日11番でイーグルとってから,リーダーボードに名前載ったと思うんですが。
すし:はいはい。
アンディ:それはやっぱり意識しながらプレーですか?
すし:いやもう,早く一番上に行きてえな!ってぐらいで。
桜田:けっこう地元の日本人のギャラリーの方なんか,来られてるんですかね?
すし:あ,けっこう声をかけていただいてるんで,励みになるんですけど,もうちょっともっと応援してくんないと,僕いっぱいいっぱいなんで。ほんと苦しいんすよ。
桜田:まあでもやっぱり顔つきでね,途中で。18番の最後パーパット入れたあとに,一緒に回ったヨハンセンなんかと一緒に握手してるとこの顔も映ってたんですけども,いやもう本当にホッとした顔が印象的でしたよ。あの瞬間何を考えてました?
すし:あの瞬間ですか?あーもう今日はゴルフしなくていいなと。
桜田:(爆笑)
すし:ホントですよ,もうねえ。
桜田:笑っちゃいけないね。ごめんなさい。
すし:結構ね,どうですかテレビに映ってる感じは?
桜田:いや,僕らとにかくあなたが映ってるだけで,嬉しくてしょうがなくて。そういうファックスも来てますから。
すし:はじめてですね?さては。じゃあ,僕の姿を見た人も初めてかもしれないですね。
桜田:だから,あの石垣応援団@webの,ウエブサイトのプロフィールまでずっと読んでしまいましたから。
すし:あーもう,ありがとうございます。
桜田:ですからもう,このゴルフチャンネルを見た方は,石垣聡志こと,すし石垣という人間がどういう人間か,大体分かってきてるはずですから。
すし:あ,そうですか?
アンディ:いや石垣さん,電話で「さよ~なり~」とか言ってて,「この人は大丈夫かな?」と,クエスチョンマークしてた人たちが,今日はやはりすばらしいゴルフを見てね。
すし:すばらしいですか?
アンディ:「いや,実はゴルフは上手い人なんだな」と,思ってるかもしれませんよ。
すし:(笑)そんな上手くないですよ。
桜田:でもやっぱりね,リーダーボードに名前がぽんと一枚目。あのミニ・リーダーボードでさえもちゃんと出てくるっていうのはね,やっぱりなんかこう感動を覚えますよね。見てるほうとしてもね。
すし:ちょっとね,まだまだチャンスこれからね。明日は数少ないチャンスをものにするのが,スターへの道ですからね。
桜田:もちろんそうですよ。だからさっきも言ったみたいに,一番上を目指して頑張りましょう。
すし:あーもう,もちろんですよ。
桜田:ひとつずつね。
アンディ:石垣さん,去年の中国オープン,上海ですかね。最終日,最終組でチャーリー・ウィーと争ったんですけど,あの時なんかは最終日はどんな感じでプレーされたんですか?
すし:いやあのやはり,結構そういう,なんすかね。いいところで回ると,やっぱり集中して結構いいゴルフができるんですけどね。
アンディ:逆にそういう緊張感は好きですか?
すし:あーもう,緊張するのは嫌いなんですけど,緊張してるほうがいいゴルフができますね。
アンディ:なるほど。
すし:心臓鳴りっぱなし。あ,そうか,鳴らなきゃ死んじゃいますもんね?
桜田:(笑)止まっちゃったらね。でもやっぱり心臓どきどきというか,バクバクはするんですよね,当然。
すし:うーん,けどまあいい緊張感で。けど途中で意識が無くなりそうなんでね。
アンディ:石垣さん,それも毎週やるようになったら,慣れてくると思いますから。
すし:いやーもう!いつでもそうですよ。初日・2日目も,いつでも意識が無くなりそうになりながらやってんですね。
桜田:でもね,これで今週優勝争い。で,目指すは明日優勝。そして来週もということになると,ほんとにこれ,日本に帰れなくなる可能性高くなってきましたよ,これ。
すし:日本に帰ってもねえ。寒くてね。
桜田:もうドバイとかね,そっちのほうに中東に行かなきゃいけない可能性高くなってきましたよ。
すし:中東,じゃあ石油の国に行くわけですね。
桜田:そうそう,カタールとかにね。そしてその後はスペインに行ったりとかしなきゃいけなくなってきましたよ,これ。
すし:いやー,いいことですね。日本に帰んなくていい可能性が。
桜田:ね?ヨーロッパを経由して全英オープンということを,十分これ。
すし:今年はね,一番の目標が全英オープンですからね,はい。
桜田:そのためにもまず明日。これ優勝すれば,それはもう一気にね,ジャンプアップですよ。
すし:はい。
桜田:もう,今シーズン,来シーズンまでのシード権が与えられる。2年丸々ありますんでね。ということで,変なプレッシャーかけないようにしながらも。
すし:いや,大丈夫です。(笑)
桜田:ちょっとプレッシャーかけながら,ちなみに明日の目標を,このへんで回りたいなという。
すし:目標ですか?スコアはどうでもいいんで,優勝。けどねー,66ぐらい出せたらいいですね。出して,勝つか負けるか,どうでしょう。って感じで。
桜田:はい,分かりました。アンディさん,何かありますか?
アンディ:この後,最終組が17番に行くんですけど,今日は17番,ちなみにどれくらいのクラブで打たれたんですか?
すし:えーとね,地獄のホールですか?地獄のホールはですね,3番アイアンですね。
アンディ:3番アイアンですか,じゃ距離的には?
すし:188ヤードでアゲンストですね。
アンディ:アゲンストそんなに強いんですか?
すし:ピンはそんなに揺れてないですよね,多分カメラでは。上のほう,雲がすごい早さで動いてるんですよ。なんでもう,昨日もね4番アイアンでも全然180ヤードくらいしか飛ばなかったですから。今日は3番アイアンで,逃げました。
桜田:さあこれ,明日もすしファンならずも,日本のみなさんにとってはね。日本人がヨーロピアン・ツアーでの優勝。
すし:うおっ!
桜田:というのを見る機会に恵まれる訳ですから,ぜひみなさん,日本時間ですと午後の2時半から生放送お見逃しないように。
すし:もうね。
桜田:期待に応えてくださいね。
すし:見逃さなくても,僕が出なくちゃしょうがないですからね。
桜田:そうです。
すし:(笑)なんとかね,テレビの映るところで,がんばります。
桜田:はい。お疲れのところ,本当にどうも昨日,今日とありがとうございます。まあ明日は,我々として期待しているのはもちろんもう一度声を聞きたいんですが,優勝ということになると,当然優勝インタビューとかもあったりして,電話というのは無理だと思いますんで。
すし:うわー!僕の変な英語が聞けますね,そしたら。
桜田:楽しみにしてますよ,そちらのほうもね。
すし:あー,もう放送できないですよ,多分。
桜田:(笑)変なことは言ってもいいですけど。
すし:ピーーー!って。(笑)
桜田:これ日本の皆さんもそれを期待してる部分もあるかもしれませんね。
すし:いや,あるでしょうね。あるけども,批判のファックスも届くという,まあね。まあいいや。
桜田:じゃ,日本で応援してくれてる皆さんに,一言お願いします。
すし:えー,すし石垣がんばってます。明日も頑張りますが,どうなるか分かりません。応援がシンガポールまで届くように,祈っといて下さい。
桜田:はい,ありがとうございます。なんか優勝するとですね,すしネタ1セットつきの,なんかゴルフバッグかカバーが届くという噂も出てますんで,今。
すし:どこからですか?タケ小山ですか?
桜田:じゃないかと思いますけど。
すし:(笑)
桜田:それを期待して,優勝の励みにしてください。
すし:とにかく,1ホール1ホールですね,1打1打だけですね。
アンディ:おー,いいことですね。石垣さん,普段着のゴルフ,徹してください。
すし:普段着だと汚いすよ,洋服。
アンディ:(笑)それでいいじゃないすか。
すし:はい。また汚い洋服が映るように頑張ります。
桜田:どうもお疲れのところ本当にありがとうございました。
すし:いえいえ。頑張ります,ありがとうございました。
桜田:はい,じゃこの辺で失礼します。
すし:はーい,さよーなり~。

【インタビューを終えて】

桜田:という,すし石垣選手でした。後で本人のほうに,みなさんからいただいたファックスなど転送する予定にしてますし,その例の,本人はまだ見ていないという,すし石垣登録名が認可されたという,受理されたという記事も一緒に送ろうと思いますんで。今日それを見ながら恐らく。どうなんですかね?今の感じだと,まあ寝れないというほどのことはなさそうですけど。
アンディ:うーん,どうなんでしょうね。石垣選手はなかなかこう,他の人に見せない繊細なところを持ってますから。やはり,この場にいるためにプロゴルフをやってると,そのために練習を続けてるところがありますから,あまり頑張りすぎないように,私なんかはキャディーと会話しながら,その早く動く雲ですか?それを見ながらやっていったらいいと思います。入る入らないじゃなくて,自分は何をしたいかと,いうふうな感じに徹するのもいいかもしれません。
というわけで,シンガポール・マスターズ3日目のラウンド終了後の電話インタビューでした。

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